防水施工技能士とは|1級・2級の違いと受験資格をわかりやすく解説

防水施工技能士とは、防水工事の施工技能を国が認定する国家資格「技能検定」の一つで、1級・2級の等級に分かれます。試験は都道府県職業能力開発協会が実施し、作業区分は10に及びます。

等級ごとの違いや作業区分、塗装技能士との違いまで確認すると、依頼する資格を見極める判断材料になります。

目次
  1. 防水施工技能士とは
  2. 防水施工技能士の等級
  3. 防水施工技能士の種類
  4. 「防水施工技能士」と「塗装技能士」の違い
  5. 課題・悩み別のおすすめ国家検定資格
  6. 防水施工技能士についてよくある質問
  7. シズケン防水には1級防水施工技能士が在籍

防水施工技能士とは

防水施工技能士とは、職業能力開発促進法に基づく国家資格「技能検定」の一種で、都道府県職業能力開発協会が実施する防水施工の学科試験・実技試験に合格した人に与えられる資格です。

試験問題の作成は中央職業能力開発協会が担当し、合格すると「1級防水施工技能士」または「2級防水施工技能士」を名乗れます。

  • 根拠法令: 職業能力開発促進法
  • 実施団体: 都道府県職業能力開発協会
  • 問題作成: 中央職業能力開発協会
  • 試験方法: 学科試験・実技試験の両方の合格が原則(一定要件を満たす場合は一部免除あり)

防水施工技能士の等級

防水施工技能士の等級は、1級が上級技能者、2級が中級技能者として通常求められる技能水準で区分されます。

いずれも学科試験・実技試験の合格が必要で、合格した作業区分について所定の技能水準を満たしたことを示します。

1級防水施工技能士とは

1級防水施工技能士は、実務経験のみで受験する場合7年以上の実務経験を要する上級区分で、防水工事業の一般建設業許可における営業所技術者(旧称:専任技術者)に実務経験を問わずなれます。

2級を取得している場合は、1級受検までに必要な実務経験年数が一部短縮されます。学歴や職業訓練歴でも短縮されることがあります。

2級防水施工技能士とは

2級防水施工技能士は、実務経験のみで受験する場合2年以上の実務経験を要する中級区分で、合格した作業区分の工事について一定の技能水準を満たしていることを示します。

建設業許可の営業所技術者になるには、2級合格後3年以上の実務経験が必要です。ただし、平成16年4月1日時点ですでに合格していた人は、1年以上の実務経験が要件となります。

防水施工技能士の種類

試験区分は、防水の工法ごとに10に分かれています。各工法の特徴は防水工法の比較でも整理しています。

アスファルト防水工事作業

アスファルト防水工事作業は、アスファルトルーフィングなどを積層して厚い防水層をつくる工法で、大規模な屋上でよく使われます。

ウレタンゴム系塗膜防水工事作業

ウレタンゴム系塗膜防水工事作業は、液状のウレタンゴムを塗り重ねて継ぎ目のない防水層をつくる工法で、複雑な形状の部位に適しています。

アクリルゴム系塗膜防水工事作業

アクリルゴム系塗膜防水工事作業は、液状のアクリルゴムを塗り重ねて防水層をつくる工法で、屋根や外壁など軽歩行部位の防水に使われます。

合成ゴム系シート防水工事作業

合成ゴム系シート防水工事作業は、合成ゴム製のシートを下地に接着・固定して防水層をつくる工法で、伸縮性があり広い平面に向きます。

塩化ビニル系シート防水工事作業

塩化ビニル系シート防水工事作業は、塩化ビニル樹脂製のシートを下地に張り付ける工法で、機械的固定や接着で施工し、耐候性に優れます。

セメント系防水工事作業

セメント系防水工事作業は、セメント系の防水材を下地に塗布して防水層をつくる工法で、貯水槽や地下構造物などに使われます。

シーリング防水工事作業

シーリング防水工事作業は、目地やサッシまわりにシーリング材を充填し、隙間からの浸水を防ぐ工法です。

改質アスファルトシートトーチ工法防水工事作業

改質アスファルトシートトーチ工法防水工事作業は、改質アスファルトシートの裏面をバーナーで炙りながら下地に密着させる工法です。

改質アスファルトシート常温粘着工法防水工事作業

改質アスファルトシート常温粘着工法防水工事作業は、シート裏面の粘着層を使い、火を使わずに下地へ密着させる工法です。

FRP防水工事作業

FRP防水工事作業は、ガラス繊維に樹脂を含浸させて硬化させ、硬く強靭な防水層をつくる工法で、歩行の多いベランダなどに使われます。

「防水施工技能士」と「塗装技能士」の違い

「防水施工技能士」と「塗装技能士」の違いは、防水施工技能士が防水工事、塗装技能士が塗装工事という異なる施工分野を対象にする点です。

どちらも職業能力開発促進法に基づく国家資格「技能検定」で、1級・2級の等級区分や実施団体(都道府県職業能力開発協会)の仕組みは共通していますが、扱う作業区分と技能の中身は別物です。

資格対象工事作業区分数等級
防水施工技能士防水工事10区分1級・2級
塗装技能士塗装工事5区分(木工塗装・建築塗装・金属塗装・噴霧塗装・鋼橋塗装)1級・2級

雨漏りの原因が防水層にある場合は防水施工技能士、外壁・屋根の美観や保護が目的の場合は塗装技能士が専門領域になります。

課題・悩み別のおすすめ国家検定資格

課題・悩み別に見ると、外壁・屋根の塗装は塗装技能士、防水層の施工・改修は防水施工技能士が資格上の専門領域です。

【外壁塗装】塗装技能士

外壁の美観維持や保護が目的の外壁塗装は、塗装技能士が専門とする作業区分です。シズケン防水の外壁塗装もご検討ください。

【屋根塗装】防水施工技能士

屋根塗装は塗装技能士の対象ですが、屋根の防水層に劣化や雨漏りが関わる場合は防水施工技能士による診断も判断材料になります。詳しくは屋根塗装をご覧ください。

【雨漏り】防水施工技能士

雨漏りの原因は防水層以外にもあるため、原因調査は資格名だけで判断せず、防水層の施工・改修が必要な場合に該当する作業区分の防水施工技能士が関わることが判断材料になります。シズケン防水の雨漏り診断で原因から確認できます。

防水施工技能士についてよくある質問

2級はどんな工事に対応できますか?
2級は合格した作業区分の工事について、中級技能者として求められる水準を満たしています。資格の等級だけで対応できる工法の幅は決まらないため、保有する作業区分と実務経験もあわせて確認してください。
資格がなくても防水工事はできますか?
防水施工技能士は技能を証明する資格で、法律上は資格がなくても防水工事自体は行えます。ただし、建設業許可の営業所技術者(旧称:専任技術者)になるには資格や実務経験の要件を満たす必要があります。
防水施工技能士と塗装技能士はどちらが必要ですか?
外壁・屋根の美観や保護が目的の塗装は塗装技能士、防水層の施工・改修は防水施工技能士がそれぞれ資格上の専門領域です。雨漏りの原因は防水層以外にもあるため、原因が特定できない場合はまず現地調査で切り分けることが確実です。
試験区分は大きく分けるとどうなりますか?
厚生労働省の技能検定制度では、防水施工は面状に防水層をつくる「メンブレン防水」と、目地などを線状に処理する「シーリング防水」に大きく分類されます。10の作業区分は、この2分類の中に位置づけられます。

シズケン防水には1級防水施工技能士が在籍

シズケン防水(運営:株式会社Ever Loop)には、一級防水施工技能士(白鳥)が在籍し、調査から施工まで対応しています。

資格の等級だけでなく、実際に現場へ入る担当者が有資格者かどうかを確認することが、依頼時の実務的な安心材料になります。静岡県で防水・雨漏りをご検討の方はお問い合わせフォームから無料現地調査をご相談ください。