シーリングと防水の違い|目地補修だけでは足りないとき

シーリングは目地や隙間を埋めて止める「局所止水」、防水は床や屋上全体を覆う「面止水」です。ベランダの雨漏り相談で「シーリングを打ち直せば直るか」と聞かれることが多いですが、防水層本体や立上り端部が傷んでいれば、シーリングだけでは足りません。

逆に、防水層が健全で笠木継ぎ目だけ切れているなら、シーリング打ち替えで止まることもあります。どちらが必要かは、染みの位置と外側の端部状態で切り分けます。

シズケン防水(運営:株式会社Ever Loop)は静岡県の防水・雨漏り修理に対応します。雨漏り修理の調査で、シーリングか防水改修かを判断します。フォームから無料現地調査を受け付けています。

目次
  1. シーリングの役割
  2. 防水層の役割
  3. 使い分け
  4. 雨漏りでの判断
  5. 両方必要なケース
  6. よくある質問
  7. まとめ

シーリングの役割

シーリング(コーキング)は、コンクリート目地、サッシ廻り、笠木継ぎ目、配管貫通部など、細い隙間に充填材を入れて水の侵入を防ぎます。伸縮に追従するウレタン系・シリコン系などが使われます。寿命はおおむね5〜10年程度と言われることが多いです。

シーリングは防水層の代わりにはなりません。広い面の遮水はできず、隙間の止め水が役割の上限です。

防水層の役割

防水層は、FRP・ウレタン・シートなどの工法で床面・屋上面全体に連続した膜をつくり、雨水を遮ります。立上り(立ち上がり)まで含めて一体化しないと、端部から水が回り込みます。ベランダではベランダ防水、屋上では屋上防水として施工します。

防水層の耐用目安は工法により10〜15年前後が目安として語られることが多いです。詳しくは防水の耐用年数を参照してください。

使い分け

使い分けの基本は、漏れている場所が「隙間」か「面」かです。笠木継ぎ目、サッシ下、タイル目地はシーリング圏。床全体の染み、広い範囲の膨れ、立上り根元からの浸水は防水層圏です。

塗装と防水の混同もよくあります。外壁塗装は見た目と表面保護が主目的で、床面の遮水とは別物です。塗装と防水の違いも参考にしてください。

比較項目シーリング防水層
対象目地・隙間・継ぎ目床面・屋上面全体
施工範囲線状・点状面状(立上り含む)
費用感(目安)数千円〜数万円/箇所㎡単価×面積+付帯
再施工5〜10年ごと10〜15年ごと(工法次第)

ベランダ改修では、床防水の前後で笠木・手すり根元のシーリングを新層と連続させる施工が定石です。古いシーリングの上から新防水を重ね、境界で切れ目を残さないことが重要です。

雨漏りでの判断

雨漏りが出ているとき、シーリングだけで済むのは「防水層は生きているが、特定の隙間だけ切れている」ケースに限られます。笠木からの漏れは笠木と雨漏り、原因全体像は雨漏りの原因に整理しています。

「シーリング業者に頼んだが再発した」場合、防水層の端部剥がれやドレン取り合い不良が残っていることが多いです。二度手間を避けるため、最初に範囲を広く見てください。

部分雨漏りでシーリング業者だけを呼ぶ前に、床面に触れてみて膨れや浮きがないか確認してください。床がふくらんでいるなら、シーリング以前に防水層の問題です。

両方必要なケース

防水改修とシーリング打ち替えを同時に行うのが望ましいケースが多いです。例えば、ベランダ床の全面防水改修に加え、笠木・手すり根元・サッシ下のシーリングを新しい防水層と連続させる工事です。床だけ直して端部が旧シーリングのままでは、境界から再び水が入ります。

見積もりでは、防水本体とシーリング(付帯)が分かれて記載されているか確認してください。平米単価の読み方は防水の平米単価も参照してください。

よくある質問

シーリングだけの見積もりで直りますか?
原因がシーリング切れだけなら可能です。床の膨れ・ひび・広い染みがある場合は防水改修が必要です。調査なしでは判断できません。
自分でシーリング材を買って直せますか?
小さな隙間の応急なら可能です。ただし下地の清掃・プライマー・充填量を誤ると、すぐ剥がれます。防水層上への充填は特に注意が必要です。
シーリングと防水の保証は別ですか?
多くの現場で別管理です。防水保証にシーリングが含まれるか、防水工事の保証の書面で確認してください。

まとめ

シーリングは隙間の止水、防水は面全体の遮水です。目地補修だけでは足りないのは、防水層本体や立上り端部が傷んでいるとき。改修時は端部シーリングと防水層を連続させる計画が安全です。

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