アスファルト防水とは|工法・メリット・デメリットをわかりやすく解説
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アスファルト防水とは、アスファルト系のルーフィングやシートを下地に貼り付けて防水層をつくる防水工法です。代表的な施工方法に熱工法・トーチ工法・常温工法があり、100年以上の実績を持つ屋上・陸屋根向けの工法として広く使われています。
押えコンクリート仕上げのアスファルト防水は防水層が隠れているため、周辺の劣化サインから状態を推測する必要があります。静岡県全域に対応するシズケン防水は株式会社Ever Loop(エバーループ)が運営し、一級防水施工技能士(白鳥)の現地調査はお問い合わせフォームから無料です。
目次
アスファルト防水とは
アスファルト防水とは、アスファルト系のルーフィング(合成繊維の不織布などにアスファルトを含浸させたシート)を、下地に貼り付けて防水層をつくる工法です。仕様によって、複数枚を積層するものと単層のシートを用いるものがあります。
複数枚を重ねる複層仕様は厚みが出やすく、水密性の高さにつながる工法です。マンションやビル、学校などの公共施設で、広い屋上や陸屋根の防水工事に採用されることが多く、改修実績も豊富にあります。
アスファルト防水の3つの工法(熱工法・トーチ工法・常温工法)
アスファルト防水の代表的な施工方法には熱工法・トーチ工法・常温工法があり、加熱の有無と施工時の臭い、必要な技術力が異なります。
熱工法
熱工法とは、施工仕様に応じた温度に加熱・溶融した防水工事用アスファルトを使い、ルーフィングを複数枚重ねて貼り付ける工法です。100年以上の歴史を持つ最も伝統的な工法で、信頼性の高さから今も選ばれています。
加熱時に臭いや煙が出やすいため、住宅密集地では施工時期や近隣への周知が必要になることがあります。
トーチ工法
トーチ工法とは、トーチバーナーで改質アスファルトシートの裏面を炙りながら密着させる工法です。溶融アスファルトを使う熱工法に比べて、臭いを抑えやすいとされています。
施工品質が職人の技術力に左右されやすいため、施工実績のある業者かどうかを見積もり時に確認しておくと安心です。
常温工法(冷工法)
常温工法とは、粘着層付きの改質アスファルトシートを用い、加熱をほとんど必要とせずに防水層をつくる工法です。火気を使う工程が少なく、狭い場所や既存建物の改修にも向いています。
必要な工程数は、採用する仕様や防水層の構成によって異なります。
アスファルト防水のメリット
アスファルト防水の最大のメリットは、100年以上の実績に裏づけられた高い防水性能と耐久性です。
- 水密性が高く、雨漏りに強い
- 押えコンクリート仕上げ・露出仕上げのどちらも選べる
- 熱工法・トーチ工法・常温工法など、現場条件に応じた工法を選べる
- 耐根性のある仕様を選べば屋上緑化にも対応できる
いずれのメリットも、下地の状態や仕上げ方法によって効果の出方が変わります。見積もり時に建物の条件と重視したい点を伝えると、仕様に合った提案を受けやすくなります。
アスファルト防水のデメリットと向かない建物
アスファルト防水の主なデメリットは、押えコンクリートなど重量が増える仕様がある点と、工法によって施工時に臭いや煙が出る点です。
主なデメリット
デメリットは、重量・臭い・火気の取り扱いの3点に集約されます。
- 押えコンクリートなど重量が増える仕様は、建物への負荷を考慮する必要がある
- 熱工法は施工時に臭いや煙が出やすい
- トーチ工法は火気を使用するため施工時の安全管理が必要
向いている建物・向かない建物
アスファルト防水は、マンションやビル、学校などの屋上で広く採用されています。押えコンクリート仕上げは重量が増えるため、木造住宅を含め建物の構造や耐荷重に適合する仕様かどうかの確認が必要です。
アスファルト防水の耐用年数と費用相場の目安
アスファルト防水の耐用年数はおおむね15〜25年、費用相場は1平米あたり5,500〜8,500円が目安です。
耐用年数の目安
耐用年数はおおむね15〜25年が目安です。実際の年数は仕上げ・立地条件・施工状態や維持管理によって前後します。
定期的なメンテナンスは耐用年数を延ばすことにつながります。工法別の目安は防水の耐用年数で詳しく解説しています。
費用相場の目安
費用相場は1平米あたりおおよそ5,500〜8,500円が目安で、下地の状態や施工面積によって変わります。平米単価の考え方は防水の平米単価を参照してください。
他の防水工法との違い
アスファルト防水は、耐用年数がおおむね15〜25年とされ、広い屋上や陸屋根で採用される工法です。細部が多い場所を含め、建物の形状や下地に適した工法・仕様を選ぶ必要があります。
| 工法 | 耐用年数の目安 | 向いている場所 |
|---|---|---|
| アスファルト防水 | 15〜25年 | 屋上・陸屋根など広い面積 |
| ウレタン防水 | 10〜15年 | ベランダ、複雑な形状 |
| シート防水 | 10〜20年 | 屋上(凹凸の少ない面) |
工法ごとの得意分野や向き不向きの詳しい比較は防水工法の比較で解説しています。建物の形状や用途に合わせて選ぶことが失敗を防ぐポイントです。
アスファルト防水にアスベスト(石綿)は使われているか
過去に施工された建物では、防水層や周辺部材に石綿含有建材が使われている可能性があり、目視だけでは判断できません。解体・改修工事では、法令に基づく事前調査が原則として必要です。
石綿含有製品の製造・使用は2006年に原則禁止され、猶予されていた品目を含む全面禁止は2012年です。対象となる建材や調査方法は工事内容によって異なるため、解体・改修前に専門業者へ確認しておくと工程の見通しが立てやすくなります。
アスファルト防水についてよくある質問
- アスファルト防水と塗膜防水(ウレタン・FRP)はどちらが良いですか?
- 建物の形状と面積で向き不向きが分かれます。広い屋上で耐久性を重視するならアスファルト防水、ベランダなど複雑な形状にはウレタン・FRPが向いています。工法ごとの違いは本記事の「他の防水工法との違い」で解説しています。
- アスファルト防水は戸建て住宅にも使えますか?
- 押えコンクリートなど重量が増える仕様では、耐荷重を確保しにくい木造住宅には注意が必要です。戸建てのベランダや陸屋根では、建物の構造、下地、形状、耐荷重などを確認して適合する工法を選ぶ必要があります。
- アスファルト防水の臭いはどのくらい続きますか?
- 臭いの強さや残る期間は、工法や施工規模、気象条件、換気環境などによって異なります。臭いを抑えたい場合は、加熱をほとんど必要としない常温工法も選択肢になります。
- 既存のアスファルト防水の上に新しく防水工事はできますか?
- 既存防水層の状態によっては、上から新しい防水層を重ねるかぶせ工法が可能です。劣化が大きい場合は撤去して改修する判断になるため、現地調査での確認が必要です。
